症例紹介

僧帽弁閉鎖不全、三尖弁閉鎖不全、肺高血圧、心内膜炎の一例 <チワワ、10歳>
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心雑音と咳のため、心臓の精密検査(レントゲン、超音波、心電図)を実施。老齢の小型犬に多い「僧帽弁閉鎖不全症」が確認されましたので、ACE阻害薬での治療を開始しました。
2か月後、病態の進行と「三尖弁閉鎖不全症」の併発が確認されたので、強心血管拡張薬を追加、ACE阻害薬を増量しました。
さらに1年後、心雑音が強くなり、僧帽弁、三尖弁の病態の進行、「肺高血圧症」の併発を確認しました。また「感染性心内膜炎」が疑われたため、抗生物質等による集中治療と、肺高血圧の治療としてプロスタサイクリン製剤による治療を開始しました。
約4週間の治療で、「感染性心内膜炎」を疑う超音波所見が消失し、「肺高血圧症」も改善されました。また心拍出量の増加も認められ、咳の回数が減り、活動性が増すなど、臨床症状の改善も確認されました。治療期間中、肺水腫を起こすことなく過ごすことができました。

僧帽弁閉鎖不全、三尖弁閉鎖不全、肺高血圧、感染性心内膜炎
→ ACE阻害薬、強心血管拡張薬、プロスタサイクリン製剤、抗生剤

「僧帽弁閉鎖不全症」が進行すると、「三尖弁閉鎖不全症」や「肺高血圧症」などの合併症が起こりやすくなります。また「歯周病」などが原因で「感染性心内膜炎」が起こると、致死的な経過を辿ることも多いため、循環器疾患には的確な診断と治療が必要となります。

緑内障の一例 <トイ・プードル、14歳>
初診

右眼:成熟白内障、水晶体偏位、緑内障    左眼:核硬化症

一年前から右眼が白くなってきたため、眼科検査を実施しました。
右眼は充血、視覚なし。左眼は視覚あり。

右眼に緑内障・高眼圧症治療剤の点眼薬を、左眼に白内障予防として白内障治療点眼剤を処方しました。

約1か月後

右眼:前房出血、網膜剥離、牛眼

右眼は痛みがあり、失明しているため、外科治療(ゲンタマイシン硝子体内注入術や義眼挿入術・眼球摘出手術など)を勧めましたが、内科治療を希望されたため、点眼薬と内服薬の併用で痛みのコントロールを行いました。
その後、徐々に右眼の前房出血は吸収され、初診から約2か月後には、右眼角膜の色素沈着と眼球の軟化を、4か月後には眼球の縮小を確認したため、治療を一時終了しました。

初診から約6か月後

左眼:緑内障

今度は左眼の眼圧上昇が認められました。

左眼に緑内障・高眼圧症治療剤の点眼を開始しました。

治療再開の約9か月後

左眼:角膜潰瘍、ブドウ膜炎

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結膜の充血があり、角膜に重度の傷が認められました。

点眼薬(抗生剤、角結膜上皮障害治療用点眼剤)および内服薬を追加しました。
その後、角膜潰瘍部分は良化したので、点眼薬の一部変更をしながら、経過観察を行っています。

原発緑内障は、両側性に発症する傾向があります。この症例も時間差で両眼ともに緑内障を発症し、合併症であるブドウ膜炎なども起こしましたが、視覚はないものの飼主様の希望である内科治療で痛みのコントロールをしながら経過をみました。
<*緑内障は、外科治療を必要とし、実施する場合があります。>

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