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【PDA(動脈管開存症)について】~当院でインターベンション治療を受けられます~

今回は、先天性心疾患の中でも特に多く見られる「PDA(動脈管開存症)」についてご紹介します。

◆ PDAとは?
PDAは、胎生期(お母さんのおなかの中にいる時期)に存在する「動脈管」というバイパス血管が、出生後も閉じずに残ってしまうことで起こる病気です。この血管が閉じないままだと、動脈血と静脈血が混ざり合ってしまう「短絡血流」が生じ、心臓と肺に負担がかかり、放置すると重篤な心不全を引き起こす可能性があります。
実際に、治療を行わない場合、約半数の症例が1歳までに命を落としてしまうと言われています。

(画像:株式会社FPC)

◆ 治療方法について
PDAは、『開胸手術』または『インターベンション治療(カテーテル治療)』によって完治を目指すことができます。
当院では、どちらの治療法にも対応しており、症例に応じて最適な方法をご提案しています。

◆ インターベンション治療の特徴
インターベンション治療では、太ももの内側の血管からカテーテルを挿入し、大動脈を通って動脈管まで誘導します。造影検査で動脈管のサイズを確認した後、ACDO(Amplatzer Canine Duct Occluder)という特別なデバイスを留置し、動脈管を閉鎖します。

この治療法は、以下のようなメリットがあります。
• 術中の安全性が非常に高い
• 開胸を伴わないため侵襲性が圧倒的に少なく、術後の回復がとても早い
• 目立たない小さな傷しか残らないため、動物への負担が少ない

ACDOは非常に高い動脈管閉鎖率と安全性を誇るデバイスですが、扱える施設は限られています。当院はその数少ない施設のひとつです。

◆ 安心の治療体制
当院では、インターベンション治療に精通した複数の専門獣医師と、トレーニングを受けたスタッフが連携して治療を行っています。また、必要な最新機器とデバイスを常備しており、安心して治療を受けていただける環境を整えています。

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PDAは早期発見・早期治療が重要です。
当院ではかかりつけ病院からのご紹介もお引き受けしております。
気になる症状がある場合は、ぜひ一度当院にご相談ください。
今後も、動物たちの「心臓の健康」を守るため、最先端の医療を提供してまいります。

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